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生きてる事に感謝しています。

現在の医学用語では、マッキー達『アルコール患者』の事を『アルコール依存症』と言いますが、それ以前でしたら『アル中』と呼んでた時期がかなりありました。一般的に『アル中』と聞くと逃げて行く人もたくさんいたと思います。それだけ世間の人には、この病気の事が認識されていなかったように思います。特に精神病院に入院する事になると一層そう思われていたのかも知れません。

マッキーも自分が入院するまでは精神病院なんか行く所ではないと頑なに思っていました。ですが、実際にこの病気になって、社会の中で生きて行くのが辛いと思った時、親切にしてくれるのが精神病院でした。内科病院では詳しい事なんか教えてくれないもんね。ただ、内科的な治療しかしてくれません。あとの詳しい事なんか全く教えてもらえません。

精神的に依存しているんだから、やはりそれは精神科の方がきちんと教えてくれました。専門医がいるからです。ですが、いくら専門医が居てもどんなにいいカウンセラーが居ても張本人がこの病気の事を受け容れていない限り助かる事は出来ません。現にマッキーがそうでした。『アルコール依存症』の本当の怖さを知っていなかったマッキーは『死』の直前まで行かないと分かりませんでした。

初めて『死』の門口に立ってやっとの事で、受け容れる事が出来たんです。それからゆっくりではありましたが、スピリチュアル(霊的)な感性が持てるようになり、本当に回復のための行動が出来るようになったのです。かなり時間が掛かりましたが。時間は掛かりました、本当に。でも命があるうちに気付いて良かったと思います。実際に飲んで死んで逝った仲間をこれまで随分見て来ました。「俺は酒さえあれば、本望だ」と言ってた人もたくさん居ました。いくら周りから「このままだったら、死ぬよ」と言われても全く聞いていなかった仲間もたくさん居たのです。マッキーもその中の一人でした。

ですが、マッキーは何を考えたのか「このままではいけない」と言うところに気付いたんです。廃人みたいにしてたマッキーでしたが、「生きる希望の光」をなんとなく感じとったのです。見事でした。それまでドクターAの忠告なんか全く聞いていなかったマッキーは「もう少しだけ生きてみよう」と思ったのです。

あの頃、受け持ちだった看護師さんも「まさか、あなたが・・・」と言われていたのです。それだけ不思議だったのかも知れませんが。ですから、いまでも専門病院に通院していますが、良く言われる事が「以外と頑張っているじゃない。その調子で」と言われているんですよ。まっ、こんなマッキーですが、生きてる事に感謝しています。